柴犬専門犬舎 宮崎吉田荘





















しつけについて


■これから生涯を共にする家族との大切なコミュニケーションとして、また、愛犬と飼い主との絆を作る上で最も重要なしつけにういての基本的なご説明をします。

★しつけとは?
・そもそもしつけとは何でしょうか?
・「おすわり」を覚えることでしょうか?
・しつけは「人の子供へのしつけ」と同様、ワンちゃんと気持ちよく暮らすために人間社会のルールを覚える事です。
・人が嫌な事と、ワンちゃんが嫌な事は違います。
・ワンちゃんが飼い主を喜ばせようと思った行為が、飼い主には嫌なことだったとしたらお互いに快適に過ごすことはできません。
・飼い主さんもワンちゃんの気持ちを真剣に考え、「今の行動は何だったんだろう?」「何が言いたかったんだろう?」と理解しようとすることが大切です。

★しつけで最も大切なこと。
・それはワンちゃんを「思いっきりほめること」です。
・飼い主からほめられる事はワンちゃんにとって「最高の喜び」です。
・「もっとほめられたい」と思い、さらに頑張ります。
・感情のある動物ですから、その点は人と同じです。(叱られた方が頑張る人もいますが、言葉を理解できないワンちゃんには通用しません)
・おやつをあげたり、「よしよし」と笑顔で声をかけ体を撫でてあげたりすることはワンちゃんにとって、とても嬉しいご褒美なのです。
・逆に叱る時は、体罰ではなく「ダメ!」とはっきり叱ります。

★リーダーシップ。
・しつけにおいて「リーダーシップ」は大変重要です。
・リーダー不在では、ワンちゃんは混乱してしまいます。
・逆にワンちゃんがリーダーになってしまったら、飼い主や周りの言うことを聞かなくなり、ワンちゃんにとっても人間社会で快適な生活を送ることが出来なくなります。
・そこで、リーダーの存在を示す3つのポイントがあります。
1.食事の時間は飼い主が決める。
・ワンちゃんに催促されたからではなく、飼い主が決めた時間に食事を与えるようにしましょう。
2.先立って行動する。
・一緒に行動する時など、必ず飼い主が先に行動しましょう。
3.体のどこでも触らせるようにする。
・犬は急所(口のまわり、内股、尻尾の先など)を触られることで支配されていると感じます。

★基本の号令。
・日常生活に必要な号令は「おすわり」「ふせ」「まて」「おいで」の4つでしょう。
・散歩中にトレーニングしたり、ごほうびとしておやつをあげると上達が早いと言われてます。
・「出来たらほめる」ということを反復し、しかり身につけさせてください。
・様々な場所で役立ちます。

★トイレ。
・そもそもワンちゃんは自分の寝床を汚したくないという本能があります。
・ですから、ワンちゃんの落ち着ける場所を作ってあげることも重要です。

・トイレのしつけは最初の数日が肝心です。

・トイレのサインには以下のようなものがあります・
1.寝起き
2.食後
3.水を飲んだ後
4.運動中
5.床の匂いを嗅ぐ
6.クルクル回る
7.しゃがみこむ

・子犬は2〜3時間おきにオシッコしますので、時間を見ながらトイレに連れて行き、うまく出来たらほめてあげてください。
・おやつをご褒美としてあげ、シーツでオシッコすると「何か良いことがあるな」と思うと早く覚えます。
・また失敗しても騒いだり怒ったりしないでください。
・騒げば、飼い主が注目してくれたと勘違いし、また違う場所でしてしまうようになります・
・怒られれば、排泄自体が悪い事だと思い、隠すようになります。

・間違った場所で排泄している最中ならば、「ダメ!」と叱り、トイレに連れて行き、うまく出来たらほめてあげてください。
・粗相の後であれば、静かに後始末をしてください。
・粗相の後で叱っても、ワンちゃんにはなぜ叱られているのか理解が出来ません。
・臭いは必ず消臭剤などで消すようにしてください。
・臭いが残っていると同じところでしてしまう可能性が高くなります。

★散歩。
・散歩によってワンちゃんは「ストレスの発散」をすることが出来ます。
・散歩後も、室内を走り回るようならば、まだ十分ではないということです。
・散歩には「ストレス発散の場」以外にも「飼い主とのコミュニケーションの場」「社会性を身につける場」「しつけの場」などいろいろな意味があります。
・散歩の時間、ルートは飼い主が決め、常に主導権を握ってください。
・リードを短く持つだけでもかなり変わるはずです。

★食事。
・食事中に食器や体を触って怒る場合は、日頃から「食事を取り上げたりしないよ」という事を理解させることが必要です。
・例えば、食べている最中に声をかけたり、体に触れながらフードを足したりします。
・また、食器からこぼれたものを食べさせないようにすることで、散歩中の拾い食いの防止にもなります。

★シャンプー。
・シャンプーをするには、ワンちゃんが「体に触れられる」こと、「水・お湯」「ドライヤー」の3つに慣れる必要があります。
・まず、体に触れることに慣れるには、日頃からのブラッシングが重要です。
・水・お湯に慣れさせるためには、散歩後に手足を拭いたり、洗ったりするところから始め、徐々に範囲を広げていくと良いと思います。
・ドライヤーの音も部屋で少しの間、聞かせる事を続けていけば、いざ体を乾かす時に抵抗なくできると思います。

★ケージ。
・外出・旅行の時など、抵抗なく入ってくれるよう、普段からケージに慣れておくことが重要です。
・ケージに入ったらほめたり、おやつをあげたりして「ケージに入ると楽しい」と思うように習慣づけてください。

★甘噛み
・子犬の場合「噛む」ことを通して、人や兄弟と関わり社会を勉強します。
・「噛む」ことが「人にとって好ましくないこと」を学習させてください。
・また、遊びの中で噛んだら「遊びをやめる」など、「噛む」ことが良くないことであることを認識させてください。
・おもちゃなどで十分発散させることも大切です。
・人に対して噛んでくる時は「ダメ!」と叱り、代わりにおもちゃや噛んでも良い物を与えるようにしてください。

★夜鳴き。
・ワンちゃんはどんな時に鳴くのでしょう?
・多くは飼い主への「意思表示」と「依存」です。
・「鳴くのには理由がある」と考え「意思表示の現れなのでは?」「何が伝えたいんだろう?」と考えることが大切です。
・「依存」についてですが、24時間いつも飼い主がついていてあげることは難しいと思います。
・「ひとりでも楽しいことはたくさんあるよ」「帰ってきて鳴いてなかったらほめられる」とワンちゃんがわかれば自然と夜鳴きはなくなると思います。

★無駄吠え。
・ワンちゃんの鳴き声には意味があります。
・「何を伝えたいのか」飼い主が理解しようとする必要があります。
・しかし、だからといっていつまでも鳴いていて良い訳ではありません。
・「意思表示ができたら、すぐに鳴くのをやめなければいけない」ことを習慣づけなければいけません。
・ですので、「鳴き止めばほめてもらえるんだ」とワンちゃんに覚えさせてあげてください。

【しつけの前に】
・運動不足などから、欲求不満で吠え続ける場合があります。
・また、子犬の時の「夜鳴き」は、無駄吠えとは違います。
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